おなまえ Eメール タイトル メッセージ > 「きゃぁぁぁぁ!?」 > > 私の叫び声に反応した形容しがたい何かはその触手を私に叩きつけてきた! > 「ひぃあぁぁ!?」 > 間一髪で私は触手を避けたけど > 何これ?! 生き物? > こんな怪物映画の中でしか見たこと無いわよ!? > > 「フシュルル……」 > 人に似たようなでもけっして人ではない何かが私の方を向く > 夢なら覚めて! 本当は私寝てるんでしょ? きっと起きたら病院のベッドの上とかベタなてんか…… > 「キシャアア!」 > 「ひっ……」 > 余計なこと考えてる場合じゃない! 今はこの状況を何とか… > ふと私はさっきの端末の言葉の一つを思い出した > 『正体不明の何か、あるいは誰かから襲われている』 > 端末は今手の中にある、目の前の奴は初撃が外れた事で様子を見てるし…今しかない > 助けて……お願い! > そう祈りながら私は端末の表面を指で叩いた > すると端末から機械音声が響き渡る > 『システム作動、封印レベル1アンロック開始』 > 『ショック回避の為、意識封鎖を行います』 > 「な、何? 何なの?」 > 『アンロック準備完了、意識封鎖スタート』 > その声と共に急激に意識が遠のく…… > 何……で…… > > 「ん……ん…? ああっ!?」 > 飛び起きた私が次に見た光景は > どこかログハウスをイメージさせる木でできた壁だった > 「……夢?」 > 「ああっ気がつかれましたか〜?」 > とうとつにした人の声に私は一瞬身構え声の主の方を見て… > え?…思わず目をこする い……犬耳? > こ……コスプレ? なのかしら? > 「ご主人さまーさっきの人目を覚まされましたよー」 > トテトテという擬音があいそうな足取りでそのコスプレ(ということにした)の人はいってしまった > ……まず状況を整理しよう > とりあえず現在私は生きてるらしい > そしてさっきのコスプレの人かコスプレの人が言ってた > ご主人様に助けられてベッドに寝かされてたらしい > 現状じゃあこんなところ……かな > あと近くの椅子に私のバッグが掛けられている > ……あっそうだ端末 > 「ど、どこだろう?」 > と探そうとした矢先、ここだよと返事するように電子音が鳴った > どうやらポケットに入ってたらしい > 取りだして見ると端末の画面には > 再封印完了と書いてあった > ……封印? 何のことだろう? んーむ……お父さんなら何か知ってたのかな……? > 「ご主人さまっ早く早く」 > 「そう急かさないでよ、ココナ」 > とさっきのコスプレの人とそのご主人さまの声が近付いてくる > ご主人っていう事だから男の人かと思ってたけどどうやら女の人らしい > 「お待たせしましたー」 > と扉を開けて入ってくるコスプレの人、次に入ってきたのは…… > 「体の方は大丈夫ですか?」 > ……きれい、私は素直にそう思った、 > 澄んだ空のような青い瞳と流れるような金色の髪…… > こんなにきれいな人お母さん以外知らない…… > ううん、お母さんよりきれいかも…… > 「……? 私の顔に何か付いてますか?」 > 「ひゃっい?! いっいえ、か、体の方は大丈夫です!!」 > 何見惚れてるのよ私!? 見惚れるくらいきれいだけど初対面でなんて事をっ! > 「本当に大丈夫ですか? 顔が真っ赤ですよ?」 > 赤面してるって事が自分でもわかって余計顔が熱くなる > あーもうどうしたらいいの!? > 誰か助けて! > 「あの、お加減が悪いのならもう少し寝ていても」 > 「いっいえっ大丈夫ですから!」 > 「ふみゅーあーそうだ ご主人さま自己紹介しましょう♪」 > 空気を紛らわすためかもしくは天然なのかコスプレの人が言う > 「そうね、じゃあ私から 私はルティ=チャーフル」 > 「わたしはココナ=アンダンテですー」 > 「えっと、私は明日香、成城院明日香っていいます」 > 「明日香か、よろしくね」 > 「よろしくお願いしますー♪」 > 「こちらこそよろしく……えと……ここは? それにどうして私はここに?」 > 「ここは私とココナが住んでる家よ、どうしてかは……」 > 「そこはわたしが説明しますーえーとわたしがご主人様に頼まれたお使いの帰り道で明日香さんが倒れてるのを見つけてご主人さまと協力して運んだんですー」 > 「そうそう、でも何であんなところで倒れてたの? 良ければ話してくれないかな?」 > 「実は……」 > 私はこれまでの事情全部説明した > ほとんどはすぐ伝わったけどなぜかトラックを説明するのに一番苦労した > やっぱりここは私の居た世界とは違うらしい > うすうすはわかってたけどそれを再認識して少し悲しくなった > ルティさんの次の一言を聞くまでは > 「明日香ちゃん……良ければ元の世界に帰る手段が見つかるまでここで生活しない?」 > 「えっ?! でもまだあって間もないましてや本当の事言ってるかわからない相手をそう簡単に」 > 「じゃあ嘘言ってるのかなー?」 > とにっこりほほ笑む青い瞳に覗かれて私は言葉が詰まった > 「……嘘じゃ無いです、でも良いんですか?」 > 「ええ、そろそろ暗くなるしそういう事ならはいさよならってわけにもいかないわ、良いでしょ?ココナ」 > 「わたしはご主人さまにさんせーです」 > 「それなら……お願いします!」 > こうして私はルティさんの家にご厄介になることになった > 私はどうしてこの世界に来たのか > どうやったら帰れるのか > そして……あの猫は一体何だったのか > お父さん……私はどうしたらいいの? > > > 余談だけど後でルティさんに聞いたら > 私はすさまじいスピードで百面相してたらしい……死にたい 参照先 削除キー (英数字で8文字以内) クッキー情報保存
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