第1話 秘密の旅行記

ある日、街の商店街の福引で大当たりを引き、南の島への旅行を獲得したココナたち。
何かと忙しいルティを、ひとり留守番に残して、ココナ・ミリル・シリルの3人は南の島へと出かけます。
しかし、その途中で突然の嵐に巻き込まれた3人は、目的地とは別の島へと流されてしまったのでした。

その1 北桜

「それにしても、ひどい目にあったです〜〜」
 外に出るやいなや、ココナは開口一番愚痴をこぼしました。
「まあまあ。それでも、船が大破しなかっただけマシだよ。修理が出来ればすぐにでも帰れるんだから」
 嵐によって流れ着いた船は、無人の海岸に泊まっていました。
 あちこち破損はしているものの、船長の話では、修理すれば充分に出航できるレベルなのだとか。
「それに、場所は変わっちゃったけど、ここだってじゅうぶん南国だし、出航できるようになるまでの間、代わりにここで遊んでいけばいいんじゃない?」
「みーちゃんは?」
「あたしは修理組みに混じって力仕事。適任だし、なにより人手が足りないんだもの、仕方ないよ」
 不安そうに裾を引っ張るシリルの頭を、なだめるように撫でながら、ミリルが説きます。
 こう見えてミリルが力持ちなのは、二人とも知っています。
 シリルは仕方なくうなずくと、水着でも持ってくるつもりか、ココナと一緒に船の中へ戻っていきました。
「さぁて、てきぱきと木材調達、っと…」
 後姿を見送ると、ミリルは修理に使えそうな木を探しに、目の前に広がる森の中へと入っていきました。
 しばらく進んでいると…
「集落……?」
目の前に現れたのは、小さな集落でした。

その2 134

「ラッキー、運がよければ手伝ってもらえるかも」
 ミリルは集落へ足を踏み入れました。ところが、その時。
「うにゃぁあぁぁぁっ!?」
 何かトラップでも踏んでしまったのか、ミリルの足首にいきなりロープが絡みつき、そのまま逆さに吊り上げられてしまいました。
 その悲鳴を聞いたか、集落の人たちが各々の家から顔を覗かせ、野次馬のように集まってきます。男、男、男…男ばかりです。女の人や子供の姿が全くありません。
 その中で、少し装飾の多い服を着た老人がひとり歩み出てきます。この集落の長でしょうか。
 老人は開口一番、とんでもないことを言い出しました。
「久々に若い娘が捕まったの……皆の衆、今宵はこの娘を生け贄に、例の儀式を行おうぞ!」
「い、いけにえ〜〜〜〜っ!?」

その3 aamiさん

 ミリルは山の斜面にある洞穴に閉じ込められました。
 入り口には木材で作られた頑丈そうな格子があり、その前に数人の村人達が見張りとして立っています。
 格子から外をみると、村人達が秘密の儀式とやらの準備をしています。中央に作られているのは祭壇でしょうか。
 洞穴の中は妙に蒸し暑く、見ればあちこちの岩の隙間から湯気のようなものが吹き出しています。その湯気は妙に甘ったるい香りがして、頭がぼ〜っとしびれたようになります。
 見張りの男達の話によれば、このあたり一帯、数年前から急に、どこを掘っても温泉が湧くようになったのだとか。
「温泉はいいが、俺たちは火山の噴火を心配している。山の神が怒ってらっしゃるに違いない。そこで生け贄を捧げる儀式を行おうというのだ」
「今時生け贄なんて冗談じゃないわ! ここからだ‥‥しな‥‥さ‥、あれ?」
 ミリルは格子にしがみついて男達に文句を言おうとしましたが、なんだか体から力が抜けて、その場にへたりこんでしまいました。
「そうそう、その湯気には女性にだけ効果のある特殊な成分が混ざっていてな。ほら、そろそろ効いてきただろう?」

その4 もののけさん

 湯気には、性欲を催し快感を倍増させる成分が含まれていました。
「ああん・・・体が熱いよお・・・」
 ミリルは服をはだきショーツを下ろすと、オナニーを始めました。
 普段よりも感じやすくなっているそこはもう、ポタポタといやらしい液体をしたたらせていました。
 スカートの中の手が動くたび、くちゅくちゅといやらしい音が聞こえてきます。
「あっ、あっ・・・ああんっ!」
 いつの間にか、格子の前には儀式の準備を終えた村人たちがその行為を見ようと群がっていました。

その5 高橋深青さん

「‥‥‥見られてる、ダメ‥ぇ‥‥、こんなコトしてちゃダメなのにぃ‥‥、見ないでぇ‥‥」
 かすかに残った理性が悲鳴をあげても、大切なところを弄る指を止められません。
 ミリルはなんとか体の向きを変えて、せめて男達から大切なところが見えないようにしようと身をよじらせました。
 背中しか見えなくなると、男達は文句をいいはじめます。
「こらこら、そっち向いたら見えないだろう」
「ほら、みんな見たがってるわよ。あなたのイヤラシいアソコ、見せてあげなさいよ」
 はやしたてる男達の声の中に、女性の声が混ざっている事に気がついて、ミリルは振り返りました。しかしどこにも女性の姿はありません。
 その声はミリルの頭の中だけに聞こえてくるのでした。

その6 通りすがりさん

 謎の声はこう言いました。
「あなたは人前で乱れるいやらしい娘よ。今さら隠さなくていいわ。皆のほうを向いて」
 すると、ミリルの身体はその意思を無視して、勝手に男たちへ向き直りました。
「い、いや・・・違う、違うの・・・・・・」
「違わないわ。・・・ほら、そのままじゃ皆に見えないわよ。もっと足を大きく開いて」
 涙目で首を振るミリルですが、足は勝手に開いていきます。
 それはまるで、謎の声の主に身体を操られているかのようです。
「そうよ、そうして、いやらしく指を咥えるオマ○コをお披露目してあげるのよ」
 謎の声が続けると足はさらに大きく開き、ミリルは指を入れたままの秘所を男たちに見せつける姿になりました。
「ダメ・・・見ないで、見ないでぇ・・・んあぁぁっ」
 謎の声はさらに追い討ちをかけるようにこう言いました。
「クス・・・見ないでって言いながら、そんな格好でオナニーしちゃって・・・
 でも、それでいいの。ほら、ちゃんと皆あなたのいやらしい姿を見てくれてるでしょ?
 だから、ちゃんと皆の前でイッてあげて。気絶しちゃうくらい気持ちいい絶頂を迎えられるわ」

その7 とろけさん

「あ…ダメ…く…ん…はぁ…くぅぅん…!」
 鼻にかかった甘い声と共に、ミリルは絶頂に達しました。
「フフフ…。良いイキっぷり。おかげで楽に中に入れたわ」
 中に入った…?
 そういえば、声はさっきよりもずっと近くから聞こえてきます。
 まるで、身体の内側から話しかけられているかのように…。
「ハァ…ハァ…あなたは…誰なの?」
「自己紹介は、後でさせてもらうわ。それよりも…久しぶりの生身の身体なんだから、もうちょっと楽しませてもらうわね」
 …クチュ…クチュ…
「ふにゃ!指が…!指が勝手に…!」
「んふ…っ。気持ち良い…。あなた、スッゴク感度が良いわ…」
 …グチッ…ズリュッ…クチュクチュ…
「ふにぃ〜!」

「おい、見ろよ!娘の右足に紋章が現れたぞ!」
「すげぇ…言い伝えは本当だっだんだ…」
「バカヤロウ!感心してる場合か!言い伝えどおりなら、この島は海の底に沈んじまうんだぞ!」

 深刻そうな表情の男たちをよそに、ミリルは腰を高くあげて、激しく自分の秘部をかき回していました。

その8 モンドさん

挿し込む指はさらに激しくズチュ、グチュといやらしい音をたててアソコを弄りたてます。
「いいわ、あなたの身体、こんなに淫らで・・・でも、これだけじゃ物足りないわね」
その時、洞窟の岩の隙間のいたるところから触手が顔を出してきました。
「いや、いやぁ・・・お願い、それだけは、それだけはやめてぇ!」
嫌がるミリルですが、身体の自由は効かないので逃げられません。それどころか足を大きく広げたまま、物欲しそうな腰つきで触手たちを誘います。
「儀式の始まりよ」
ミリル目がけて、触手たちが殺到しました。

その9 緋鎖獅さん

騒ぐ村人たちを無視するかの如く、触手たちが絡みつく。
「あぁん。ふふ、良いわねえ、このねっとりする感じ。体を這いずり廻る感覚。もっとよ。もっと来なさい。」
他人の体で何を……。声にならない憤りが無情感を煽る。
「そろそろ、いただこうかしら。」
はっとした。謎の声に呼応して、指で開かれた秘花に一段と太い触手が近づく。
「ひっ?いやっ、やめ…!」
抗議したがすでに遅かった。
ズブンという音とともにミリルの花は貫かれ、同時に第一射が行われた。
「い、いやーーー!」
逃れる術は…

その10 高橋深青さん

「なんじゃと? 洞穴の中で始めてしまったのか?」
村の中央の広場に儀式を行うための祭壇を作らせていた長老は、知らせを聞いて慌てた様子で洞窟のほうに向かいました。
「まだ山の神は降臨されてはおらんのだな?」
「今はまだ、泉の姫が娘の体を清めているところです。しかし娘が堕ちれば、すぐに山の神が‥」
洞窟の前に集まった村の男たちの間をかきわけて、中の様子を見た長老は「うっ」とうめきました。
「山の神が降臨される場所は結界に閉ざされた祭壇でなければならん。こんな所に降臨されては、何が起こるか‥‥。なんとか祭壇に運ぶのじゃ」
「し、しかし、これでは‥‥」
洞窟の中では、2本目の触手がミリルを貫こうとしていました。

その11 ゆららさん・なゆらさん

「わた、あ、おっ俺がやるよ」、と一人の男が名乗りでました。
「新人よ、この仕事はまかしたぞ」と、長老が言いました。
そして、その新人が近づいてこう言いました。
「みぃちゃん、やらなきゃ始まらないことってあるよね…。だから、今日はやるよ…。逃げるよ」
「???」
それは、シリルの声でした。
しかし、いつものシリルじゃありません。

その12 とろけさん

「シリルちゃん…どうして、ここに…?」
「詳しい話は後で…。それよりも、早くここから…。キャ!」
ミリルを助け起こそうとした村人(シリル)の腕に触手が巻き付きました。
「せっかく良いところなのに、邪魔しないで欲しいわね。…あら?」
触手に絡まれたショックで、シリルは本当の姿に戻ってしまいました。
「あなた、女の子だったの。ふぅ〜ん…」
グポンッ! 「ふぎぃぃぃぃぃ!」
凄まじい音とともに、壁から生えているのと同じオレンジ色の触手がミリルの秘部から飛び出しました。
「せっかくだから、一緒に可愛がってあげるわ」
触手は吊り上げたシリルの足を大きく開かせ、服をビリビリと引き裂いて、ミリルの触手の上にゆっくりと下ろしていきます。


「やだやだ…!こんなの、いやだよ〜!」
「お願い!あたしはどうなっても良いから、シリルちゃんには…!」
「フフッ…。もう入っちゃうわよ。ほ〜ら、ズブッと…」
シリルの小さなアソコが触手に貫かれようとした、そのとき、
「いい加減にしなよ。コガネちゃん」
シリルの中から4人目の声がしました。
「ゲ…!その声は…。シロ!」
「アオちゃんが呼んでる。行くよ」
次の瞬間、ミリルとシリルの身体は白い湯気に包まれ、洞窟を飛び出して空に舞い上がりました。
「キャーー!」 「大丈夫だよ、みーちゃん。危なくないから落ち着いて」
空を飛びながら、シリルはこの島で起こっている出来事をミリルに話しました。

500年前、火山に住む『アカの女神』と深海の『クロの魔女』の争いがあったこと。
争いに敗れ、封印されていたクロの魔女が、最近復活したこと。
魔女とともに復活した『魚人』たちが村を襲い、若い女性を連れ去ったこと。
残された男たちが女神の降臨を行おうとしているが、間違った方法のために、何人もの女性が廃人になって地下牢に閉じ込められていること。

「…正しく降臨させるには、5人の『泉の姫巫女』が必要なの。さあ、着いたよ」

その13 北桜

破られた服の代わりの水着を貰い、ミリルとシリルは「アオの姫巫女」ラシュから、詳しい話を聞いていました。
そもそも3人が嵐に巻き込まれた原因は、「クロの魔女」だったというのです。
ラシュ曰く、魔女が付近一帯の海域の支配権を握って、人間たちに攻撃を仕掛けていて、ミリルたちは見事にその攻撃にかかってこの島へ流された。
「そして、いくら船が修理できたとしても、『クロの魔女』を封印できる『アカの女神』を復活させないと帰るのは無理だね」
そのために必要なのが、5人の「泉の姫の巫女」。
「アオの姫巫女」ラシュ、ミリルを操っていた「コガネの姫巫女」、シリルに降りてきた「シロの姫巫女」。
そしてあとふたり、「ミドリの姫巫女」と「ギンの姫巫女」の5人が居て初めて、この儀式は成り立つというのです。
「『泉の姫巫女』たちは、この島に居る女の子たちに降りきて、儀式の代行をするんだ。
 その証が、その足の紋章だよ。
 とは言っても、あたしたちは一時的に姫巫女たちに身体の支配権を明け渡すだけで、実際に儀式を実行するのは姫巫女たちだけど」
「でも、さっきの人達みたいに間違った方法で儀式を行おうとすると、降臨の大きな負荷に身体と精神がもたずに廃人になっちゃうの。
 半分くらいは、ひとりで突っ走ろうとするコガネちゃんのせいなんだけどね……」
と、これはシロの言葉。誰が喋っているわけでもなく、頭に直接聞こえてきます。
「だって仕方ないじゃない、物足りないものは物足りないの。それに女の子の嫌がる姿って見ていて楽し」
「そんな理由で廃人にされたらたまらないわよ……
 で? 儀式の方法の前に、他の姫巫女たちは今どこに?」
コガネの言葉を遮ってミリルが聞くと、ラシュは左右に首を振りました。
「わからない。さっきも言ったとおり、この島の女性たちはみんな、地下牢か魚人たちにさらわれたかして居ないも同然だから」
「て事は、魚人たちの目的は『アカの女神』の降臨を阻止しようとしているとみて間違いないかな。
 それにしても困ったな……あとふたり居れば儀式は実行に移せるっていうのに」
「……みーちゃん」
何か言いたげなシリルの視線に、ミリルははっとしました。
「そうだ、ココナちゃんがいる! これで少なくともひとりは増える事になる!」
「で、そのココナちゃんは今どこに?」
「動いてなければ、集落の入り口から、確か南の方角の海岸に座礁している船にいると思う」
「よし、そうなれば話は早い! 魚人たちに連れ去られる前に迎えに行こう」

その14 とろけさん

あわてて駆け出そうとしたミリルたちをアオが止めました。
「こっちの方が早い。みんな、アタシの周りに集まって」
ミリルとシリルがラシュのそばに寄ると、青い球形のバリアが三人を包みました。
「この泡がアタシの能力。じゃ、シロ、頼むよ」
「うん。わかった」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・バシュッ!
「・・・着いた」
「えええ〜!もう?」
「アオちゃんの泡のおかげで、思いっきり飛ばせたの」
「今の湯気がシロの能力。でもって、このコガネ様の能力は・・・」
ニュルン
「ヒッ・・!わかった!わかったから、引っ込めてちょうだい!」

「・・・遅かったみたいね」
座礁した船の周りには、気を失った船員たちが倒れていました。
「見て!この足跡、水かきがある!」
その足跡は岩場の向こうへと続いていました。

「・・・ハァ・・いやぁ・・やめて・・やめてよぉ・・・・」
そっと岩のかげを覗いてみると・・・。

その15 美奈さん

ココナが魚人に秘部を舐められています。
「ココナ!!」
シリルとミリルが駆け寄ろうとしました。

バサバサッ
後ろからたくさんの魚人が襲ってきました。
シリルたちは、あっと言う間に取り押さえられてしまいました。
水着を脱がされ、大事な秘部を舐められたり、指でいじられたりしています。
「や・・やめてぇ」

魚人たちの動きがいったん止まりました。
ぐさっ
大きな水かきがおもいっきり秘部にはまりました。
「ああああああっ」
上下に動かし、いかせるつもりです。
上下に動かしていた手が左右にも動き始めました。
「いっいっちゃうー」
シリルたちは、全員いって、気を失ってしまいました。

その16 緋鎖獅さん

暫くし、三人はほぼ同時に目を覚ました。だが、三人とも何かに口を塞がれて声を出す事が出来なかった。

「ん・・・、む?」
「ぬぐ!?」
「んむ!!?」

おぼろげだった意識がはっきりとなった瞬間、三人は自分達が置かれている状況を瞬間的に理解した。
むしろ、同時に襲い掛かってきた下腹部からの強烈な感覚に、それを理解させられたと言っても過言ではないだろう。
「むうーーーーーーー!!!!」
「んぐっ!んん!!!」
「んみゅ、むんん!!」

そう、意識を失う前に襲い掛かってきた魚人たちに、輪姦されていたのだった。
幼くもこの島に漂着してから開発、いや、愛でられてきた秘花は、以前其処を貫いた触手並み、もしくはそれ以上の大きさのモノを完全に咥え込み、蜜を垂れ流していた。
菊座もまた、同等の大きさのモノに貫かれつつも、嫌悪感よりもまず、甘く熱く強烈な悦楽を生み出している。
口さえもそれらに塞がれ、自分の意思とは逆に舌を絡めて刺激する。

何故、私達がこんな目に・・・・・・・・・・・。

再びほぼ同時に三人の頭の中に浮かんだ当然の疑問。だがそれは、直後に訪れた現実によって再び意識ごと刈り取られた。

―ドクン―

「「「んーーーーーーーー!!!!!!!」」」

同属ではありえないほど大量の精液を注がれる。
濃く、熱く、喉や直腸や子宮が焼け爛れるかのような錯覚に陥る。
己の意思とは関係なく、小さくも淫らな肉体は、自ずと性欲に従い、自分自身を絶頂へと追いやる。

叫び声と絶頂の直後、三人の意識は途絶えたが、魚人たちの射精は止まらなかった。
特に膣と直腸は、可愛げのある腹部を盛り上がらせるまでに至った。
抜き取れば、開き切った穴から汚濁が溢れ返る。

三人が意識を失ったのに気付かないのか、それとも己の欲望のためだけに動いているのか、三人の唇や秘花や菊門をいたく気に入った魚人たちは、己の精が枯れ果てるまで三人を蹂躙し続けた・・・・・・・・・。

その17 高橋深青さん

それからどのくらいの時間が過ぎたのか、ミリルが目を覚ましたのは、じめじめとした薄暗い洞窟の中でした。
‥‥体、痛い‥‥、動かない‥‥
首だけを動かして辺りの様子をうかがいます。
おそらくここは魚人達の巣なのでしょう。広い洞窟のあちらこちらで、魚人達が村から連れ去って来た女性達を犯しています。
シリル‥‥、ココナ、どこ‥‥?
岩陰に誰かが動いているのが見えました。ラシュです。隠れている岩から顔だけをそっと出し、口に指をあて、声を出すなとゼスチャーしています。その後ろにはココナとシリルの姿もありました。
‥‥‥よかった、無事なんだ‥‥
ミリルが目を覚ました事に気付いた魚人が、またミリルを犯そうと近づいてきました。逃げたい‥‥。でも今逃げようとすれば、隠れているシリル達まで見つかってしまいます。
魚人達は足でミリルをうつ伏せに転がし、腰を抱き上げていきなり荒々しく挿入してきました。
「ぐ‥‥、あぁっっ‥‥」
無抵抗なまま犯され続けるミリル。ひとり目が終わればすぐに次の魚人がやってきて、入れ替わり立ち代わり、ふたたびミリルが気を失うまで陵辱は続きました。

「みーちゃん、みーちゃん」
目を開けると心配そうに覗き込むシリルとココナの顔がありました。
「今、魚人達は全員、漁に出ていないの。起きても大丈夫よ」
ラシュがミリルの体を支えて起こしてくれました。
「魚人達がここに連れてきてくれたおかげで、最後のひとりも見つかったぞ」
そう言ったのはコガネ。ミリルの口を借りて喋りました。そしてミリルの体を操って後ろを向かせます。そこには知らない女性がいました。
「魚人に連れてこられた島の女性、サンよ。ギンの姫巫女が宿っているわ」
ココナの口を借りてしゃべったのはミドリの姫巫女でした。
「この洞窟の中ではクロの魔女の力が強すぎて私たちも力が使えないし、儀式が出来ないわ。外に出て、アカの女神を復活させるわよ」
ラシュの口を借りて、アオの姫巫女が宣言しました。

その18 とろけさん

この洞窟が子供の頃の遊び場だったというサンの案内で、ミリルたちは迷路のような通路を進んでいきました。
「出口はコッチです。ここを抜ければ女神様を祭った祠に出られます」
「よーし。外に出たら一気に逆転よ!今までの分、しっかりお返しさせてもらうんだから!」
気勢を上げるミリルたち。
全てが順調に進んでいました。
ただ一つ・・・サンの水着のお尻に闇のように黒いタコが貼り付いていることを除いては・・・。

その19 北桜

薄暗い洞窟を抜けると、そこは絶壁に囲まれた窪地のような場所でした。
そこは家が数軒建つか建たないかほどの広さで、正面に何かをかたどった像の建つ祠がある以外は、何も無い場所でした。
これこそが、女神様を祭った祠なのだとサンは説明してくれました。
「それじゃ、始めようか。手順はあたしが説明する」
ラシュ…いや、アオの姫巫女が手順を解説していきます。
もっともそれは、実際の降臨の儀式を行う姫巫女たちに、一時的に身体の支配権を譲るまでの方法だけ。
説明に従い、ミリルたちは多少戸惑いつつも、確実に手順をこなし、滞りなく儀式の準備は整いつつありました。
「それじゃ、身体の支配を預けるよ。水着を脱いで──」

しかしその一方で、サンの水着から離れた黒いタコは、儀式を横目に不穏な動きを始めていました……

その20 おかわりさん

「ひぁっ!!!??」
ミリルがいきなり叫び声をあげました。
なんと、水着を脱いだ瞬間に大量のタコが足に絡まってきたのです。
それは、以前にサンの水着に張り付いていた黒いタコが仲間を呼んで来たようです。
しかし、アオの姫巫女は慌てもせずにこう言いました。
「この黒いタコは他のタコと少し違うようですね・・・クロの魔女の使い魔でしょうか・・・ある物を取ってきますが、少し時間がかかります。どうにかして時間を稼いでください」
そう言ってアオの姫巫女が飛び出していきました。
・・・が、どうにかしてと言われても、ミリル達はどうすることもできません。アオの姫巫女は一体なにをするつもりなのでしょうか。
そうしてる間にも、ミリル達の体はタコの思うがままにされていくのでした・・・

その21 影喰のサチ子さん

アオの姫巫女が自分の顔と同じ大きさの銅鏡を持ってきた姿をサンが目にしたのは、その十数分後です。
「た、・・・大変です!」
アオが到着までにさらに十数匹ほど増えていた黒い蛸の群れは、その殆どが一人に群がっているように見えました。
「みーちゃんがぁ・・・・」
と泣き崩れ四つ這いになりつつ蛸の山を押しのけ進むシリル。
その少し後方にはミリルの言いつけどおりに石柱に隠れているものの、とても心配そうに状況を見ているココナがいた。
「あ・・・んぁ・・・・あん!」
小さな黒い山からは、ミリルの喘ぎ声が聞こえていた。

「はなれて!」
アオの姫巫女が言う事が聞こえていないシリルの体を、シロの姫巫女が強引に下がらせる。
太陽の光がアオの持って来た鏡に反射して蛸山に当たった瞬間、その場所から徐々に黒い蛸山が赤黒い普通の蛸の色に戻っていきました。
直接光が当たっていた所にいた蛸は白色化してしまいました。
だがミリルの下半身に取り付いている数匹だけは、未だに滴る粘液とともに絡み付いている。
よく見るとミリルの秘部には四・五本の触手が刺さっているのだ。
蛸の物と、残りの二本は暗がりの洞窟で見たあの・・・
「はぁ・・はぁ・・・あれぇ?・・・・もう終わりなのぉ〜?」

その22 中村さん

「コガネちゃん、なにやってるの?!」
とアオの姫巫女がいいました。
「だって蛸にいじられてたら気持ちよくなっちゃって・・・」
アオの姫巫女はため息をつくと同時に残りの蛸に鏡で光を当てました。
しかし、蛸はミリルの大事なところから離れません。どうやら他の蛸よりも魔力が強いようです。
「しかたありません、このまま儀式をおこないましょう」
ミリルを除く3人はもう一度姫巫女たちに体を預けます。
すると、3人・・正確には3人の姫巫女たちはオナニーを始めてしまいました。
「ふにゃぁ・・・」
体こそ動かせないものの、感覚は残っているのでみんなは感じてしまいます。
「んあっ・・・何をするの・・・」
とココナが尋ねます。
「アカの女神を降臨させるには、姫巫女たちが一緒にイク必要があるのです。私は精神を集中させなければならないので例外ですが」
とアオの姫巫女は答えました。

その23 娯楽人さん

アオの姫巫女は説明を終えると、儀式を開始した。
アオの姫巫女とコガネの姫巫女が中心に立ち、その周りでほかの姫巫女たちがオナニーを始める。
ちなみに、ミリルに張り付いたタコはまだ取れてない
「あっ!」「ふわぁ、」「気持ちいい・・・」
とうぜん姫巫女たちの行為はシリルたちにすさまじい快楽を
あたえている。
意識だけになってもイクので何度か放心状態になった。  そして、意識が飛ぶこと数回
ようやく儀式も終盤にさしかかっかった・・・・
その時!あのタコがうごめきだした。
「ふみゃぁ!?」
ぐにぐにとミリルの秘所を刺激するタコ、当然コガネの姫巫女の精神状態もアンバランスになってきた。
「ふぐぅ!!」
「コガネちゃん!」
アオの姫巫女は心配するが儀式が途中のため何もできない。
その間にもタコはこれでもかという勢いで暴れまわる!
「もうダメ・・・・・・・イッちゃう」
「頑張ってコガネちゃん!もうすこし・・もうすこしだから!」
なんとか意識を保ってはいるがコガネの姫巫女が意識を失った場合、儀式は失敗に終わる・・・・
ほかの姫巫女たちは儀式(オナニー)に集中してるためか
この不測の事態に気がつかない。
それどころか指の動きが早くなっているもうすぐイクのだろうか?
「はうっ!」「んっ!」「ああん!」
三人の姫巫女はほぼ同時にイった。
しかしコガネの姫巫女がイッタのもほぼ同時だった・・・・

その24 娯楽人さん

黒いエロタコの妨害に合いながらも何とか儀式には成功した
そしてアオの姫巫女の体(ラシュ)から強烈な光が・・・・

チュンチュン・・チュンチュン・・
「う〜ん・・・もう朝ですか〜?・・みんな大丈夫?」
最初に起きたのはココナだった。自分の周りにはシリル・ミリル・サンがいた、みんな気持ちよさそうにねむっている。
ココナは安心した、儀式に対して少なからず不安があったせいだろう。
「あれ?」ココナは異変に気づいた、そう一人足りない・・
「ラシュさんがいない!」何処に行ったのだろうか?
そしてココナはもう一つの異変に気づいた、ココナがいる所から100m位の所に女の人が立っている・・・
「誰だろう?」ラシュじゃない事は間違いなかった、彼女の髪色は水色だったはず、立っている女の人の髪色は赤だった。

その25 ユキさん

100m先にいた、女の子がいきなり腕から触手を出して目に見えないほど速さで、ココナ・シリル・ミリル・サンを捕まえてしまいました。

その26 北桜

4人を拘束する触手は黒く淀んだ色をしていました。それは先ほどまでミリルの秘所に絡んでいたタコの色にも似て……
「……っ!?」
その時ミリルは、あのタコが自分の股間から姿を消していることに気づきました。
そして、ふいに脳裏によぎる推測。
「まさか、『クロの魔女』……っ!」
「ふふふ、気づいたかしら?」
赤い髪の女性、いや「クロの魔女」は不敵な笑みを浮かべると、新たに触手を伸ばします。
他の物とは形状の異なるそれは、儀式の直後で一糸まとわぬ姿のままだったミリルの秘所へあてがわれました。
「細かいことは解らないけれど、少なくともあのタコが、あんたの本体の入った箱のようなものだったのね…!」
「その通り。後は儀式の最後に開放されたエネルギーを借りて、この肉体を構成したのよ。
 ………勘の鋭いあなたには、ご褒美をあげないといけないかしら?」
クロの魔女は口の端を吊り上げると、ミリルの秘所にあてがっていた触手を、ずぷりと中へ沈め込みました。
「ふにぃぃっ!!」
触手はミリルの膣内で不規則に蠢きながら、ゆっくりとその奥を目指します。
この触手の特殊な力なのか、今までに無い強烈な快楽が頭に流れ込むのを感じ取りながら、それでもミリルは問いただしました。
「ら、ラシュは、アカの女神はっ…!?」
「さあ。女神は光臨を果たせたようだけど、あの瞬間にどこかへ飛ばされたんじゃないかしら。
どこへ行ったかは知らないけれど、しばらくあなた達を助けるものは誰も居ないわ」
同じ触手がもう一本、今度は菊門へ押し込まれます。快楽の意識は倍にも、そのさらに倍にも膨れ上がり、ミリルを支配しようとします。
「に、にゃあぁああぁんっ!!」
「この触手に二本挿しで犯されて正気を保っているなんて、さすがに魚人に輪姦されても壊れなかっただけはあるわね。
 あるいは姫巫女の力がそうさせているのか……いずれにしても、少しは楽しませてもらえそうじゃない」
言って魔女は触手の量を増やし、ココナ、シリル、サンの3人へもそれらを伸ばします。
「心配は要らないわ。これで壊れたら、あなたたちも村娘達のように魚人の性玩具にしてあげるから」
……そして、魔女による触手の宴が始まりました。

その27 娯楽人さん

クロの魔女はその言葉どうり激しくミリルの秘所とお尻を責め立てます。
「ふにゅうくっっあぁぁぁぁぁぁぁ」
「でもこの程度で壊れちゃ面白くないわね・・・・もっと激しくしてあげるわ!」
「!!」あまりの痛みと快楽にミリルは声も出せず息を吸うだけで苦しいという状態に・・・
「みーちゃん!!」「ミリルさん!!」ミリルのことを声を張り上げて呼ぶ、シリルとココナ、「ダメです!これ以上近ずいては!」二人がミリルを追って触手の餌食にならないよう止めるサン。
「でも!みーちゃんが!みーちゃんがぁ!!」姉妹だけあってシリルにはミリルがどれだけ苦しいかわかるのだろう、遂には泣き出してしまった。
「サンさん!どうにかならないんですか!?」
「無茶を言わないでください!私たちの身を守るだけで精一杯なんですから、この結界だっていつまで持つかどうかわからないんですよ!」
サンは半分泣きながら訴えた、ココナたちが触手の餌食にならずにすんでいるのは、銀の娘巫女の力で発生した結界のおかげだった。
「ほーーほっほっほっ、そんなちゃちな結界破るのは造作も無いが観客は多いほうが面白い、そこでじっくり見物してるがいいわ」
クロの魔女の笑声が響き渡る、
「アカの女神様さえいればあんたなんかぁ!」
サンが泣きながら叫ぶ
「でも、アカの女神はいないそれが現実さいい加減諦めなさい」
「もうダメなの?・・・・女神様はもういないの?」
「諦めちゃダメ!どんな時でも諦めたらだめってご主人様も言ってたもの、だからサンさんも諦めないで!」
「ココナさん・・・・わかりました私諦めません!」
「小娘ども、なら無理やりにでも諦めさせてやるよ、くらいな!」
触手がココナたちを覆う結界に攻撃を始めた!!
「きゃあ!」「みゅう!」「みにゃあ!」
まだ結界は触手の攻撃に耐えてはいるが壊れるのは時間の問題だろう。
「そらそら、どうしたさっきの勢いは?もう降参かい?」
あまりの衝撃にココナとシリルは気を失ってしまった。
「まだ・・・諦めない・・・ココナさんに諦めないって誓ったから・・・絶対に諦めてたまるもんですか!」
「しぶとい小娘だね、もう終わりにしてあげるよ、後ろでのびてる二人ともども!」
触手達が最後の攻撃を仕掛けようとしたその時!
「うっ!体が動かない!?な・何が起こったの私の体に!!」(まだわからないのですかクロの魔女?)
「この声は?」
「アカの女神!?どうして!?どうしてアカの女神の声が!?」(あなたは勘違いをしたのよ、私はあなたのすぐそばにいたのだから)
「勘違い?全能である私が勘違い!?嘘おっしゃい!この声も幻覚なんでしょう!」(幻覚かどうかは貴方が一番よくわかっているはずよ、クロの魔女)
「???」サンにはわけが分からなかったクロの魔女からアカの女神の声が聞こえるからだ。
「幻覚じゃない・・・じゃあ貴方いったい何処にいるの!?姿を見せなさい!」(私たちは今一つになっているの、姿は見せられないわ、貴方だって薄々分かってきたでしょう?)
「そんな・・・・認めない・・認めないわ!こんなこと認めてたまるもんですか!!」
「元々貴女とは戦いたく無かったの、だからこれで良かったのよ」
徐々に鮮明になっていくアカの女神の声、声が鮮明になると共に周りの触手の消えていった。
「何で私は貴女に勝てないの!?何でどうして?500年前だってそうよ貴女に負けてしまったわ!」
「クロの魔女・・・・」サンはだんだんクロの魔女が可哀想に思えてきた、あんなに酷い事をやった魔女なのに・・・・
「いつだってそうだった、何をやっても勝てなかったみんなが貴女をちやほやするたびに私は惨めになっていったの!みんな壊したかった、私が壊れてしまう前に・・・・」
「やっと話してくれましたね、クロの女神」
「!!、その名前で呼ばないで!捨てた名よ・・・」
「いえ、もう貴女は魔女じゃありません立派な女神です、もう逃げないでください」
「逃げたくても、何処に逃げればいいの貴女と一緒なのに・・・」
「それもそうですね」
「ふふふ」「ふふふふふ」
「めでたしめでたし・・・・かな?」
「ふみゅうもう朝ですか〜〜〜」半分寝ぼけながらココナが起きる。
「・・・・・・・みーちゃん!」起きてすぐにミリルの所にダッシュするシリル 「みーちゃん!みーちゃん!!」(ユサユサ)
「・・・・・・・もう食べれない・・・・」
「みーちゃん・・良かった・・」

「・・・・・!クロの魔女!ミリルさんによくもあんなことを!!」
「待ってココナさん!」
「ふぇ?」
「クロの魔女はもう悪い人じゃないのだからいじめないで!」
「む〜サンさんがそういうなら」
「アカの女神様一つ聞きたいことがあるのですが」
「何ですか?」
「ラシュさんは何処に行ったんですか?」
「彼女も私と共にあります」
「?わからないので説明してもらえますか」
アカの女神の説明はこうだった、実は儀式で降臨するのは精神体であり、地上で活動するためには肉体つまり体が必要になるのだが、その体を提供するのがアオの娘巫女つまりラシュだったのである。(そしてその最中にクロの魔女もといクロの女神が割り込んじゃったわけ)
「これ以上はラシュさんに負担がかかってしまうわそろそろ帰りましょうクロの女神」
「待って皆さんにどうしても謝りたいの」
「みなさんごめんなさい、許してくれますか?」
「許します、ただもうこんな事しないでね、いいよねココナさん」
「謝る気持ちが大切だもの、私も許します」
「貴女は許してくれますか?」
シリルはうつむきながらも頷いた。
「よかったね姉さん」
「うん、じゃあ帰ろう・・・みなさん本当にありがとう」
アカの女神の体が光り輝く!
(ドサッ)光が去った後にはラシュが倒れていた。
「ラシュさん!」サンが駆け寄る。
ラシュは気持ちよさそうな寝息を立てて眠っていた。
こうして500年の長きに渡る壮大な姉妹の戦いに幕が閉じたのであった。

その28 中村さん

黒の魔女も女神へと戻り、魚人たちも洞窟から消え村娘たちも開放されました。
村人たちは一晩中祭りを開き、謝罪と感謝の気持ちをこめてミリル達をもてなしました。
翌日はは村人達の手伝いもあり早々に船は直り、村人達と別れを告げた3人はいま、目的の島にいました。
(シリル「遅れた分も遊ぶんだからぁ〜」)
そこは強い日差しと波の音、目をあければ青い空と海に真っ白な砂浜、しかもホテル代わりのバンガロー周辺の一帯が貸切という商店街の福引ではありえない、まさに楽園!

その29 134

それからの出来事は、あるいは素敵な思い出だったり、あるいはひと波乱だったりするのですが…
それはまた、別のお話なのでした。


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