大恥を晒した昨日から一夜明けて。
朝、目を覚ましたミリルは、股間の辺りに強烈な違和感を感じました。
何事かと思って、ズボンとパンツを脱いでみると、すでにそこには、何やら得体の知れない円筒状のものが挿入されていました。
「ふにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
それは、ミリルのアソコから少しだけ顔を出していて、その先端の平らな部分には、スイッチのようなものがついていました。
一体何をするためのものなのかはわかりませんが、いくらなんでも、こんな大事な場所に挿しておくべきものとは思えません。
それに、このままではコレが邪魔をして、またパンツが履けなくなってしまいます。
ミリルはすぐさまそれを取り出そうとしましたが、どういうわけか抜けません。
スイッチに触るとか、 思いつく手段を一通り試してみても、無駄でした。
こうなれば、作った思しき人物に聞いたほうが早いと思い、ミリルはすぐさまミウのところへ行きました。
…ところが。
「んん〜、ニンジンがいっぱい〜」
肝心のミウはまだ夢の中でした。
どうやら、明け方近くまで錬金術の実験をしていたようです。明かりがついたままでした。
「ひ、人が一大事って時に、幸せそうな夢見てくれちゃって……ん?」
ふと机を見ると、フィリスの字でメモが書いてありました。
「…なになに?
『人に会うと動き出す。その人にスイッチを押してもらわないと止まらない。ただし、その人に近づけば近づくほど動きは激しくなる。半分以上挿れたら、私外の者が抜く事は出来ない。こんな感じで作るよ〜に』……
…ってちょっと! 起きろ〜〜っ、こら〜〜〜っ!!」
明け方まで何をしていたのかと思えば、どうやらまたフィリスに騙されて、今ミリルに挿されているコレを作っていたようです。
こうなれば、ゆすってでも叩いてでも起こそうと思って、ミウのところに大股に歩み寄ろうとした、その時。
ミリルの股間を、再び違和感が襲いました。
…アソコに挿入された円筒形の物体が、鈍い音をたててぶるぶると動き始めたのです。
いきなりの刺激に、ミリルは思わずたじろぎます。
「ふにゃ……っ、やだっ、と…止まってっ」
慌ててスイッチを押してみましたが、何度押しても止まりません。
さっきのメモが頭をよぎります。
(本当に、ミウちゃんに押してもらわないとダメ…?)
真偽を確かめるべく、もう一度ミリルはミウを起こそうとミウに近づきましたが、その時いきなり、円筒状の物体の振動が強くなりました。
「にゃぁぁぁんっ」
思わず股間を押さえて、もじもじと後ずさります。
しかし、こんな物に大事な場所をずっと弄ばれるわけにはいけないから、スイッチは止めてもらわないといけません。でも…考えてみれば、こんなものが挿されている姿なんて見られたら…
……。
しかしその時、ある考えがふとよぎりました。
ミリルは再び眠っているミウに近づき、その手を取りました。
ミウの手に触れたとたん、円筒状の物体ははさらに激しさを増して振動しはじめます。
ミリルは必死にそれを我慢しつつ、自分のスカートをめくると、ミウの指をスイッチの所に押し当てました。
…すると、振動は止まりました。
どうやら本当に、フィリスのメモどおりの物体のようです。
「はうぅ〜〜。これからどうしよう…」
本当にフィリスにしか外せないのでしょうか。
「…フィリスは、精霊樹かな」
ミリルはしばらく悩みましたが、意を決して、フィリスを探しにいく事にしました。
ところがその時。
「あれ…? ミリルたん…?」
突然ふらふらと立ち上がったミウが、寝ぼけてミリルに抱きつきました。
「ちょっと、は、はなれてってば!」
「うにゅ〜、やだ〜、離さないも〜ん……」
寝ぼけたミウには、何を言っても通用しないようです。
…結局、ミウが目を覚ましてミリルが解放されたのは、昼頃のことでした。
当然、それまでず〜っとしがみつかれていたので、フィリスは探しに行けませんでした。
「え〜っ、だって、フィリス姉が『ぜったいミリルたんが喜ぶから』って」
目を覚ましたミウに、円筒形の物体のことについて文句を言うとと、ミウは意外そうな顔でそう言いました。
「だから、フィリスの言う事なんか信じちゃダメだってば〜〜〜っ」
いい加減怒る気力も失せてきます。
「はぁ…とにかく、フィリスに会わないと、この『ぶるぶるアイテム』は抜けないし、行くしかないか…
で、ミウちゃん、フィリスってこの時間はどこにいるの?」
「魔法の雲に乗って、森のパトロール中だと思うよ」
というわけで、ミリルはミウを連れて、フィリスを捕まえに行く事にしました。
ミウの家を出てふと空を見上げると、タイミングよく、ピンク色の魔法の雲がふわふわと飛んでいくのが見えました。
どうやら、魔法の雲の発着所になっている、精霊樹のほうに向かっているようです。
「まさか、あれにフィリスが乗ってたりしないよね…」
「そうかも知れないよ」
ミリルはとりあえず、追いかけてみる事にしました。
しばらく走ると、シアと鉢合わせました。
「あれ? ミリルさん、お出かけですか?」
「うん、フィリスに…用事があって」
その時再び、ミリルのアソコで、ぶるぶるアイテムが震え始めました。
…そういえば、このアイテムを挿されてからはまだ、シアには会っていませんでした。
一瞬びっくりしたミリルでしたが、シアはそのわずかな表情の変化に気づいていなかったようです。
「今日の晩御飯は頑張りますから、期待していてくださいね!」
2つ3つ話を交わすと、そう言って立ち去ろうとしました。
「ちょ…ちょっと待って!」
ミリルは慌てて引き止めます。
今の状況、シアにスイッチを押してもらわなければ、ぶるぶるアイテムは止まらないのです。
「え〜っと、あの、シアちゃん……」
シアは、ミリルが突然顔を真っ赤にしてもじもじしはじめたので、訳がわからずきょとんとしています。
当のミリルは、頭の中では一体どう切り出したものかと、試行錯誤のど真ん中でした。
(いきなり話持ちかけて、変な風には思われたくないし…
でもそのまま帰しちゃうとダメだし…
……。
…ああもうっ!
シアちゃんなら、きっと理解してくれるよね…)
仲の良い間柄という事もあることだし…
「あのさ、実は…」
耳打ちするように、ミリルはシアに事情を説明しました。
……。
「まったくもう! ミウさんももう少し常識を持って考えてください。ミリルさんが喜ぶなんてどうして思うんですか!」
雲は完全に見失ってしまったので、ミリルとミウ、シアは、とりあえず精霊樹に向う事にしました。
あれからずっと、シアは歩きながらミウにお説教を続けています。
途中何度か妖精さんと出会いそうになり、その度にミリルは茂みに隠れてやりすごしました。
ところが…それが何度目かになろうかといった時でした。
「ふにゃっ……!?」
さっきまでのように茂みに飛び込んだミリルでしたが、飛び込んだ茂みにも妖精さんがいました。今までに会った事のない、とんぼ羽の小妖精です。
妖精さんと目があったとたん、ミリルのぶるぶるアイテムが動き始めました。
ところが妖精さんは、突然茂みに飛び込んできたミリルに驚いたのか、羽を震わせて逃げてしまいました。
「あああっ、待って!」
しかし、妖精の姿はあっという間に見えなくなってしまいました。
(こ、この場合はどうやって止めるの〜〜〜?)
妖精さんが遠くに行ったおかげで、ぶるぶるアイテムの動きも弱いのですが、それでもじんわりとヘンな感覚が広がってきます。
(…落ち着いて。気配を探ろう…)
…しかし、ぶるぶるアイテムの刺激はミリルの集中力を殺ぎ、気配を探る事もできません。
かといって、諦めてフィリスを探す事にすれば、フィリスが抜いてくれるまでずっとこの刺激に弄ばれることになってしまいます。
(ど、どうしよう…)
「どうしたの、ミリルたん?」
ミリルが悩んでいると、いつまでも薮から出てこないのを不思議に思ったミウが覗き込んできました。
「え〜っと、実は」
ミリルが説明すると、
「それなら、次に出会った人に押してもらえばいいよ。あ、ほら、誰か来た!」
「えっ…? あっ、まだ心の準備が」
ミウはミリルの手を取って、薮から引っ張り出します。
ところがあいにく、そこに現れたのは、いたずら大好きなシャルロットでした。
ミリルは「シャルロットじゃ絶対押してくれそうにない」と思って、思わず顔を引きつらせました。
「あ、ミリルたん、話聞いてるよ〜」
シャルロットはいたずらっぽい笑みを向けて、ミリルにじわじわと近づいてきます…
「さあ、ミリルたん、スカートの中はどうなってるのかなぁ」
ミリルはそのペースに合わせて、ずりずりと後ずさりましたが、木の根に足をとられ、尻餅をついてしまいました。
「スカートをめくって、押してくださいってお願いしなくちゃ、押してあげないよ?」
シャルロットはもう、楽しくて仕方がないという顔をしています。
見かねたシアはため息をついて、後ろからシャルロットをポカンと叩きました。
「ミリルさんが可哀想でしょ! はやく押してあげください!」
「えーっ、でも」
「いいから早くしてあげてください!」
シアに怒られて、シャルロットはしぶしぶ、ミリルに歩み寄ります。
少しずつ、ミリルに挿されたアイテムの振動が強くなりますが、押してもらえるまでは我慢するしかありません。
「じゃあ、ミリルたん、スカートめくるよ?」
ミリルがこくんとうなずくと、シャルロットはミリルのスカートをめくりました。
ミリルのアソコで、ぶるぶると激しくアイテムが動いています。
「にゃふ…んっ、は、早く…」
ミリルは、激しい振動にアソコを弄ばれて、我慢しきれず熱い吐息を漏らしました。
シャルロットはスイッチを押して…
むにに〜〜
「にゃぁぁんっ!?」
そのまま、ぶるぶるアイテムを、ミリルの中に押し込んでしまいました。
「あ、奥に入っちゃった(笑)」
(ぜ、ぜったいわざとだ…)
ミリルはむむっとシャルロットを睨みましたが、シャルロットは、「ボクし〜らないっ」と手を頭の後ろで組んで、くるりとまわって口笛を吹きはじめました。
「こ…この……」
「あ、そういえば私、用事の途中でした…、どうしよう」
思わずミリルが食ってかかろうとした瞬間、シアが困った顔で言いました。
用事を思い出したものの、困っているミリルを放っておくのを心苦しく思っているようです。
「…ミウちゃんがいてくれるから大丈夫だよ。ありがとう、シアちゃん」
本当はかなり不安なのですが。
シアはごめんなさいと言って立ち去ろうとして、シャルロットの腕を掴み、
「シャルロットも手伝って」
「え〜っ、こっちのほうが面白そうなのに〜〜」
シアは問答無用でシャルロットを引っ張って立ち去りました。
ミリルは、シャルロットがいたらまた何か悪戯するに違いないというシアの配慮に気付いて感激しました。
「と、とにかく、危機はひとつ去ったことだし、フィリスを探さないと!」
ミリルとミウは気を取り直し、急ぎ足で精霊樹を目指して歩き出しました。
ところがその途中、ミウがとんでもないことを言い出しました。
「ねえ、ミリルたん」
「……なに?」
「ミウもミリルたんのスイッチ押したいな〜。ねえねえ、押させて押させてっ」
ミウは、目を輝かせてお願いしてきます。
どうやら、シャルロットが楽しそうにスイッチを押していたのに触発されたようでした。
「だ〜め! だいたい動いてないんだから押す必要もなし!」
「ふみゅぅ〜〜」
言われて、しばらくとぼとぼと歩いていたミウでしたが、突然足を止めるとミリルのほうを向き、
「あ、そうだ、ちょこっと待ってて!」
そう言って家のほうに走っていきました。
少し時間をあければ、会った時に動き出すはず!
…突然ひとりにされて困ったミリルでしたが、とにかく世界樹に行ってみようと歩き出しました。
ところがその時、目の前の薮から妖精が1匹飛び出してきました。
(…やばっ、目があったっ)
ミリルの中で、またアイテムが震え始めました。
さっきシャルロットに押し込まれたせいか、今度は奥の方まで振動が届いてきます。
(これじゃ……にゃあぁんっ)
さっきまでに地道に蓄積されてきた快感もあって、緩やかな振動でさえ、すぐに感じ始めてしまいました。
この状態じゃ、精霊樹にたどり着く前に…
とはいえ、見ず知らずの妖精さんにお願いするのは気が引けます。
…さんざんに思考をめぐらせ、ミリルは…
(やっぱり、我慢出来ない……)
妖精さんにお願いする事にしました。
妖精さんは、「この娘はどうして顔を真っ赤にしてもじもじしてるんだろう」と、興味深げにミリルの顔を覗き込んでいます。
「ええっと、実は、フィリスが……ミウちゃんが……で、だから…その、スイッチを……」
ミリルは、恥ずかしいのを必死に我慢しながらなんとか説明しましたが、妖精さんはとくに考えるでもなく「うん、いいよ〜」と軽い返事を返しました。
緊張していたミリルは、すこし拍子抜けしてしまいました。
考えてみれば、いやらしい娘に思われる、というミリルの危惧は、人間とは感性の違う妖精が多く住むこの森では、ほとんど無駄なのでした。
…とはいえ、やっぱりアソコをさらけ出すのには抵抗があります。
ミリルは座ってしばらく躊躇ってから、ゆっくり足をひろげると、スカートをめくり上げました。
妖精さんが股間の近くに舞い降ります。
「この中?」
にゅぷ…
小さな妖精さんの細い手が、ためらいもなくミリルのアソコに差し込まれましたが、ぶるぶるアイテムの振動のほうが強く、感触はあまりわかりません。
妖精さんは奥にあるスイッチを押そうとしましたが…
「ぬ〜〜、む〜〜〜、押せないよぅ」
小さな妖精さんの非力な力では、スイッチを押せないのでした。
妖精さんが必死に頑張る一方で、ミリルは息も絶え絶えの状態でした。
相手が最大限に近付いているので、振動も最大の状態なのです。しかおもその状態が、結構な時間続いているのですから…
「にゃふっ…ふぁっ、だっ…だめ……あ…頭が、真っ白に……」
真っ白に、なる……
…ミリルはとうとう、見知らぬ妖精さんの前で、絶頂を迎えてしまいました。
さんざん焦らされた後の出来事だったので、ぶるぶるアイテムにアソコを弄ばれた挙句、見知らぬ妖精さんの前で絶頂を迎えてしまった事も頭の中にはなく、ただ快感の余韻しか残っていませんでした。
ところが、しばらくそのままの格好で余韻に浸っていると…
ちゅぷっ…
どういうわけか、ぶるぶるアイテムが、ミリルのアソコから抜け落ちました。
これは一体…? ミウの設計ミスでしょうか?
とにかく、ミリルは一難過ぎ去ったと思い、ほっと安堵のため息をつきました。
そして、落ちたぶるぶるアイテムを拾い上げ、思いっきり力を込めて、えいっと投げ捨てました。
ところが、コントロールが悪かったのか、ぶるぶるアイテムは木の枝に弾かれてしまいました。
しかもそこへモンスターが通りかかり、その頭にこつんと当たってしまったのです。
「みゅ?」
モンスターは少し怒ったような表情を浮かべて、ミリルのほうを睨みました。
「え…あ……ご、ゴメンっ!」
嫌な予感を覚えたミリルは、謝ると同時にダッシュで逃げようとしました。
ところが、モンスターの触手がミリルの足に絡むほうがわずかに早く、ミリルは捕まってしまいました。
「だ、だからゴメンってば〜! やめて〜っ」
モンスターは、さっきの仕返しと言わんばかりに、ぶるぶるアイテムを、ぐいぐいとちょっと痛いくらい強く押しつけてきます。
「…い、痛いってば! …あ、そこはっ…ふにゃっ、にゃぁぁぁぁっ!!」
偶然それが、最も感じやすい部分に当たると、モンスターは何を思ったか、それをミリルのアソコに押し込もうとします…
「にゃぁ…やだ、やめて……っ」
当然、ぶるぶるアイテムはモンスターと「出会った」事で、また動き出していました。
モンスターは、アイテムの先端だけをミリルのアソコに挿入すると、ぐるぐるとねじ回します。
「うぅん……ああっ、やぁっっ……」
さっき絶頂を迎えたばかりのミリルでしたが、すぐにまたイきそうになってしまいました。
一方のモンスターは、新しいおもちゃを手に入れた子供のように、目をきらきらさせています。
ぷるぷる振動する棒。
それを使えば、精神エネルギーがどんどんあふれ出してくるのです。
一度ぶるぶるアイテムを引き抜くと、しげしげと観察し、スイッチに気が付いて押してみました。
すると振動が止まってしまったので、あわててもう一度押してみました。
動きません。もう一度押してみます。動きません。
「みゅ?」
「ダメだよ…スイッチ押したら、誰かに会うまで動かなくなるんだってば……って、ふにゃぁっ!?」
思わず、ミリルは本当のことを言ってしまいました。
それを聞いたモンスターは、嬉々としてミリルを担ぎ上げると、誰かに会おうと動き始めました。
それは奇しくも、ミウの家の方角でした。
一度家に戻ったミウは、机の下に落ちていた部品を見つけて首をかしげていました。
「なんの部品だったかなぁ…」
たしか、抜けおちないようにするための部品だったような気がします。
でも、朝方ミリルがどんなに頑張っても抜けなかったのを知っているので、多分なくても大丈夫なものなのでしょう。
「まあいいや、ミリルたんのところに戻ろ〜っと」
そう思うと、ミウは軽い足取りで、再び家を後にしました。
…もうひとつ、椅子の下に部品が落ちていた事には、ミウは最後まで気付きませんでした。
「お〜い、ミウ〜」
ミリルのところへ急いでいたミウは、突然上から声をかけられました。
「フィリス姉!」
こびとサイズのフィリスが、ツインテールの髪をはためかせながら、舞い降りてきました。
上空には、先程見た魔法の雲が円を描いて飛んでいます。そこから飛び下りたのでしょうか。
「様子を見にきたんだけど、ミリルはどこに行ったんだ? 一緒じゃないのか?」
「う〜んとねえ」
ミウが事情を説明しようとしたちょうどその時、ミリルを担いだモンスターがこちらに走ってきました。
ミリルは、2人の姿を認めると、反射的に触手から逃れようとしましたが、どうすることも出来ません。
そのまま鉢合わせすると、ぶるぶるアイテムはふたりに「出会った」ことで、いつもの倍強く震えだしました。
喜んだモンスターはさっそく、ミリルにそれを近づけます。
「なんだミリル、今度はモンスターに調教される事にしたのか?」
「ち〜が〜う〜っ!!」
「…ん? そういやアレ、抜けてるじゃないか」
「あれ〜? なんでだろ〜…
それより、アイテム動いてるんだったらミウに押させて〜」
ミウはうきうきとしながら、モンスターに近づいていきます。
それよりも早く、モンスターはぶるぶるアイテムを再びミリルのアソコに押しあて、ぐいっと押し込んでしまいました。
「ひゃあぁぁん…っ!」
まだしっとりと濡れていたミリルのアソコは、スムーズにアイテムを飲み込んでいきました。
ところが、モンスターは、スイッチのほうを奥にして押し込んでしまったのです。
「って、違う、違う! 向きが逆〜〜〜!
これじゃスイッチが押せないよ〜〜っ、ダメじゃない、めっ!」
モンスターはミウに怒られて、シュンとしてしまいました。
「まあまあ、もう一度入れ直せばいいんだろ?」
フィリスはミウに魔法をかけてもらって人間サイズに変身すると、モンスターにミリルの足を広げるように命じておいて、アイテムを抜き取ろうとしました。
「ああっ、あん……ん……っ、あふぅ…」
「あれ? 抜けないぞ?」
「え〜、どれどれ? フィリス姉が触ったら小さくなって抜けやすく……あれ?」
ミウもモンスターも試しに抜いてみようとしましたが、誰にも抜けません。
「んん…にゃぁっん……っ、あっん……ああっ」
「おい、さっきはどうやったら抜けたんだ? ミリル?」
ミリルの返事はありませんでした。
「ひぁん……、あぅ…ああぅ……ああっ」
だだでさえ焦らされ続けられていたところに、今までの倍の振動がアソコに一気に襲い掛かってきて、正気を保っているどころじゃなかったからです。
「こうなったら、無理やりにでも引き抜くか…?」
フィリスは、もう一度ぶるぶるアイテムを握ります。
……。
なぜか、さっきより大きくなっている気がしました。
「やだぁぁっ、太い、太いよぉぉ……あぁぁぁっ」
激しい快楽に、ミリルの頭の中は、次第に白くなっていきます。
もはや、誰の手前という事も関係なく。
そこにあるのは、ただ、上りつめる感覚だけ。
「あ〜っと……なんか煙でてきたけど、大丈夫かな?」
フィリスは引っ張っていた手を放して、ミウのほうを振り向きました。
「あれ〜? なんでだろう?」
ミウはフィリスの肩ごしに覗き込んで、アイテムから白い煙が吹き出ているのを見て、
「あ、爆発するかも」
「爆発するかも、じゃねえぇっっっ!」
そんな騒ぎも、当の本人には聞こえていませんでした。
「だめっ、い……っちゃう………
……にゃ、ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
ミリルが再び絶頂を迎えると同時に、アイテムはアソコから抜け落ちました。
そして…
「おかしいなぁ、なんで爆発しちゃったのかなぁ」
首をかしげながら家に戻ったミウは、机の上に置かれた部品を見つけました。一度家に戻った時に見つけた部品と、もうひとつ…
「ああ、なるほど!」
「なるほど、じゃねえぇっっっ!」
フィリスの両手は、包帯でぐるぐる巻きになっています。
抜け落ちたぶるぶるアイテムを思わず手で掴んだ瞬間に、それが爆発したのです。
ミリルはシアに作ってもらったスープを飲みながら、フィリスに追い掛けられて部屋中を走り回っているミウを見て、はあぁっと、深い深いため息をもらしました。
「大丈夫! 次は爆発しないように作るから!」
「作るな〜〜〜っっ!!!」
マトリの森は今日も平和です。
おしまい。