「うわぁ〜、なんだか不思議な感じです〜」
ある日、マトリの森に遊びに来ていたココナは、ミウに魔法をかけてもらって、シャルロット達と同じ10センチくらいの小妖精のサイズにしてもらいました。
普段見慣れたものが、この大きさの視点で見ると、まるで違って見えます。
「キノコ遊びしよう! おいで!」
シャルロットはココナの手をひっぱって、キノコのいっぱい生えている場所へ案内しました。
普段なら見逃しそうな場所ですが、今の状態では、ちょっと不思議な模様の笠を持つキノコたちが小高い茂みを作っているように見えます。
「ところで、キノコ遊びって、何をするですか?」
「こうやって、上に乗って遊ぶんだよ!」
シャルロットは思いっきりジャンプして、1本のキノコの上に飛び乗りました。
不安定にゆれるキノコの上で、落ちないように、時々わざと落ちそうになって慌てたりしながら、飛び跳ねて遊んでいます。
なるほど、なかなか難しそうですが、面白そうです。
「ココナたんもしなよ! あわわわっと…ととととっ!」
シャルロットはキノコから転げ落ちて、あはははっと笑い声をあげました。
「…あ、ほらほら、見てるだけじゃなくってさ」
「うにっ、それじゃあ…」
ココナはたくさん生えているキノコを見渡して、背丈も低めで、あまり揺れなさそうな軸のふといキノコを見つけると、真似をして飛び乗ってみました。
「んしょ…っと」
でも、乗ってみると、意外によく揺れます。
うまくバランスを整えようと頑張るココナですが…
「うわっ、とっ、とととととっ……うにゃぁっ」
ころんと転げ落ちてしまいました。やっぱりちょっと難しいみたいです。
「だいじょうぶ〜?」
「だ、だいじょうぶです…もう一回!」
ココナは、ちょっと向こうのキノコの上に居るシャルロットに答えると、再びキノコに飛び乗ります。
キノコの笠の上にしがみつき、それからバランスをとりながら、ゆっくり立ち上がりました。
まだ少し足元が不安定ですが、今度はちゃんと乗れたようです。
「おっし、次は笠の上でジャンプだ!」
「はいですー」
言われるままに、ココナは思いきってジャンプしてみました。
「きゃあぁっ」
着地と同時にキノコがぐにゃりと揺れ、また転げ落ちそうになりました。
しかしその瞬間に、誰かが後ろから支えてくれたおかげで、ココナは笠から落ちずにすみました。
…あれ? シャルロットの他には誰もいないはずなのに…?
そのシャルロットは、ちょっと向こうで、時折こっちの様子を伺いながら遊んでいます。
つまるところ、今ココナを支えたのは、シャルロット以外の「誰」…?
「あ…ありがとうです〜」
その事に気づかないココナは、お礼を言いながら後ろを振り向きました。
…そこには、なんだか触手みたいなものが見えます。
その先端からじーっと視線を這わせていくと、その先は、今自分が乗っているキノコに繋がっていました。
そこでもう一度先端に目を向けると、その部分は、まるで「よっ」と挨拶でもするような動きを見せました。
えぇっと…
つまり……?
「うに〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
それに気づいた時には、ココナはキノコが伸ばした数本の触手に絡め取られていました。
「しゃ…シャルロットさん、助けてくださいです〜!」
ココナは慌てて助けを求めましたが、
「え? なに? あっとっと…きゃぁんっ」
シャルロットは突然呼ばれて振り向いた拍子に、キノコから足をすべらせて転げ落ちてしまいました。
ごつんっ…
しかも何か、ものすごく当たり所の悪そうな音が聞こえました。
「あ、あのぉ…」
シャルロットは気を失っているのか、倒れたまま動きません。
その間にも、触手はココナの足をにゅるにゅると這いのぼると、ズボンに触手をかけ、抵抗する暇も与えぬうちにそれを脱がせてしまいました。
真っ白なパンツが、惜しげもなく外気にさらされます。
触手モンスターたちと同じように、触手キノコもこういうことには慣れているのか、とても手際が良く、今度はそのパンツに触手をかけてきます。
「うにぅ…や、やめてくださいです〜」
やや怯え混じりに静止を訴えますが、相手は植物。当然、ココナの訴えが通じるはずもありませんでした。
触手は、ココナのパンツもあっさりと脱がしてしまうと、
「あぁっ、ちょ……はぁぅぅ〜〜〜」
こんなの要らないとばかりに、どこかへ放り投げてしまいました。
ぱさっ。
「ん…? あたた…」
何かが額の上に落っこちてきた感覚で、シャルロットは目を覚ましました。
少し痛む頭をさすりながら起き上がると、額に当たったそれを手に取ります。
それは、真っ白な布きれ…もとい。誰かのパンツでした。
鼻を少し利かせてみると、はっきりとココナの匂いがします。
どうなってるんだろうとココナの姿を探してみると、なんと、いつの間にか触手キノコに襲われています。
しかもやっぱり、下半身だけ何もはいてません。
「よく見てみれば、アレ…カリア島の触手キノコだ。どうしてこんな所に生えてるんだろう?」
笠の色つやがあまり良くないので、MPが不足してるのがわかります。
「ちょっとまだ近付くのは危ないかな〜」
シャルロットは少し移動して樹の根っこの影に隠れ、しばらく観察する事にしました。
ココナはすっかり、キノコに馬乗りになる形で、動けないようにされていました。
おまけにパンツを脱がされて、大事な場所を隠す事も出来ません。
それどころか、キノコのかさの頂点がちょうどその場所に当たっているせいで、自重でむにゅっと食い込んでくるのです。
「はぅ…やぁぁぁんっ、だ、ダメです〜〜〜」
そんな格好のままのココナのしっぽに、にゅるにゅると触手が絡んできました。
実は、ココナのしっぽは、常に外に露出はしているけれど、ちょっとした性感帯なのです。
ぱたぱたと振って拒絶を示しますが、すこし力を加えてゆっくりと這い回られると…
「きゃぅ…んんっ…」
ココナは思わず、悩ましげな声を上げてしまいました。
キノコはその瞬間にココナから溢れた精神エネルギーに気を良くしたか、ますますもって重点的に、しっぽを責め立ててきます。
そんなゆっくりとした責めのあと、ココナのアソコに異変が起こり始めました。
「ひゃあぁぁぁんっ」
何の前触れさえなく、突然、そこが熱く疼きはじめたのです。
強烈なほどの感覚に、ココナはおもわず腰を浮かそうとしましたが、その動きは触手に封じられ、切なげに身をよじる事しか出来ません。
次第に、ココナのアソコからはとろとろと蜜液が溢れ、キノコの笠を濡らし始めました。
観察していたシャルロットは、ココナの股間のあたりで、一瞬だけ何かがきらっと光るのを見ました。
どうやら、目には見えないほど細い繊維状のものがキノコの笠の表面から伸びて、ココナの大切なところに繋がっているようです。
そしてそれは、繋がった部分の周辺の神経に直接働きかけて、快感を増幅させているのです。
しかしココナはそれに気づくこともなく、ただ、大きく広がり続ける快感に戸惑い、支配されるしかありませんでした。
「や……ふあぁっ、きゃふぅっ…」
自重で、キノコの先端がわずかに自分のアソコに食い込んでくる感覚さえ、今は快感を増幅させる要素のひとつになっていきます…
…と、その時。
まだ気を失ったふりをして観察しているシャルロットは、ココナとばっちり目を合わせてしまいました。
「な…何してるんですか〜。…きゃぅ…っ、た、助けてくださいです〜」
「あははは、ごめんごめん。でもどうしようかな、近付くとボクも捕まっちゃうし…」
シャルロットは少し考えて、ぽんっと手をたたきました。
「ちょっと待ってて、応援呼んでくるね」
「おう…えん……?」
根拠はありませんが、なんだかイヤな予感がします。
思わず止めようとしたココナでしたが、 それより先に、シャルロットはどこかへ走っていってしまいました。
「あっ、シャルロットさんっ、ぱんつ手に持ったまま行かないでくださいです〜〜〜〜〜っ!!」
もちろん、その叫びがシャルロットたんに届く事はありません。
白いものをはためかせながら走るシャルロットの姿は、あっという間に、遠くへと消えていきました。
…その様子をぽかんと見ていたココナは、思いっきり叫んだせいか、一気に余計な力が抜けて…
ますます、快感が広がってきます。
「やあぁ…ふぁぁぁんっ……」
「たぶんこっちのほうにいると思うんだけどな〜」
シャルロットは森の獣道を走っていきます。薮を抜けて小さな広場に出ると、巨大なかたつむりのようなモンスターが見えました。
「あ、いたいた。お〜い!」
シャルロットは声をあげて、そのモンスターのほうに駆け寄りました。
『どうした、我らのおさな子よ。また森を荒らす悪い人間でもやってきたか?』
『あのね、実はかくかくしかじかで、ちょっと手伝ってほしいんだけど』
『おやすい御用だ』
シャルロットはぴょんとモンスターの頭の上に飛び乗ると、「あっちだよ、急いで!」と、自分がやってきた方角を指差しました。
その頃ココナは、触手キノコに性感帯をいいように弄ばれていました。
「やっ…だ、ダメで……きゃあぁんっ」
アソコとキノコを繋ぐ繊維の効果で、ココナの蜜液はとめどなく溢れ流れて、それに濡れていくキノコの笠は、最初はどことなくひからびていたものが、だんだん瑞々しく元気になっていくようでした。
「ふぁっ、あっ…やぁぁ…」
それに合わせて、触手の動きもどんどん活発になっていきます。最初こそゆっくりとしたその動きは、いまや激しささえ感じるほどの動きになっていました。
本体も、時折突き上げるような動きをして、食い込んだその場所を責めたてています。
それはもちろん、ココナの絶頂をより早く促していきます…
触手キノコにも、ココナに大きな快感の波が押し寄せようとしている事がわかったのか、新たに1本、触手を伸ばしました。
それは、ゆっくり、ゆっくりとココナの足の付け根へと近付いていきます。
「そ、それはダメですぅっ! いやぁっ…」
もうすっかり濡れそぼっているそこは、まさに準備万端といわんばかりでした。
でも、ココナに心の準備はできていません。
…できるはずもありません。
しかし、どんなにココナが拒絶しても、触手は待ってくれません。
おもむろに、ココナの腰をキノコの先端から浮かせると、アソコを無防備にしてしまいました。
触手は迷わずその場所へと近づき、そして、その先端をココナの「入り口」にあてがいます…
「や…ダメです、お願い……」
そして、今まさに、その入り口の中へと触手が入り込もうとした時。
薮を突き破るようにして、とてつもなく巨大な(と言ってもココナが小さくなっているのでそう感じるだけで、実際は人間の子供くらいの大きさの)かたつむりが、物凄い勢いで突進してきました。
ぷちっ。
「おっまたせ〜! 助けにきたよ〜っ」
そのかたつむりの頭の上で、左手を腰に、右手を頭上に突き上げて、シャルロットがポーズを決めていました。
「って、あれ? ココナた〜ん。お〜い」
『すまん、勢いあまって踏みつぶしてしまった』
かたつむりがゆっくりバックすると、ぺちゃんこに潰れたキノコと、大の字に地面にめりこんで倒れているココナの姿がありました。
「し…死ぬかと思ったです〜」
触手キノコから抜け出したココナは、かたつむりの上から飛び降りてきたシャルロットに詰め寄りました。
間一髪で「あの行為」から助かったのは確かですが、ひとつ言っておかなければいけないことがあります。
「シャルロットさん、さっき持ってっちゃったぱんつ返してくださいです」
「え〜っ、でも」
シャルロットは、とろとろに濡れているココナたんの股間を見やると、
「ココナたん、ぱんつ履いちゃうと、ぱんつまで濡れちゃうよ?
それ、乾くまで待った方がいいんじゃないかな」
「うに〜〜っ、いじわるしないでくださいです〜〜!」
言ってるシャルロットに意地悪の気はこれっぽっちもないのですが、ココナとしては、なんでもいいから早く下を履きたいので、返してもらえないのは意地悪にしか思えませんでした。
こうなれば無理にでも奪い返そうと思って、くっと力を込めた瞬間…
「……えっ?」
体が、急にむずむずしてきました。
そのむずむずは、全身に一気に広がって……
ぽんっ!
コミカルな音を立てて光が弾け、ココナはもとの大きさに戻ってしまいました。
けれど、脱がされたズボンと、シャルロットが手にしたままのパンツは、 持ち主の手を離れていたせいか魔法が切れるのが遅れていて、小さいままです。
「あはは…これじゃ、ぱんつ履けないね」
「あ〜ん、だから早く返してくださいって言ったです〜〜〜」
これではまた前みたいに、下半身何も履かずに帰らなくちゃいけません。
困ってるココナを見て、かたつむりは…
『この娘は足でも挫いたのか? 困ってるようだが……』
とシャルロットに話し掛けました。モンスターの言葉はモンスターと妖精にしか通じない特殊な圧縮言語なので、ココナにはみゅうみゅう言っているようにしか聞き取れません。
シャルロットは少し考えてからにやっと笑って、
『そうみたい。ミウたんの家まで運んでいってあげてくれる?』
『お安い御用だ』
かたつむりはうなずくと、からの中から数本の触手を伸ばしてココナを捕まえました。
「うにっ!? ちょ、ちょっ……きゃぁぁっっ!」
あまりに一瞬の事なので抵抗することも出来ず、ココナはかたつむりの頭上へと抱え上げられてしまいました。それも運悪く、足を大きく開いた格好です。
腕の方もしっかり捕まえられているので、そこを隠す事が出来ません。
『さて、うさぎの娘の家はどちらだったかな?』
『え〜っと、あっち! じゃあ出発〜』
「シャルロットさん、何を話してるんですかっ? 助けてくださいです〜」
「大丈夫だってば。踏みつぶしちゃったお詫びに、ミウたんの家まで乗せてってくれるんだって」
「え? あ、ありがとうございます〜。…じゃなくて、こんな格好恥ずかしいです〜、せめて一回降ろしてください〜っ、っていうか、ミウたんの家って方向違います〜!」
ココナがじたばた暴れるので、カタツムリはココナを落とさないよう、さらに触手をからめてきます。
そのせいで、ますます大きく足を広げる羽目になってしまいました。
「うに〜っ、だからせめて隠すだけはさせてくださいです〜〜〜!!」
シャルロットはかたつむりの頭の上に乗って(遠回りに)道案内しながら、
(ぱんつ履いてないくらいで、なんでこんなに恥ずかしがるのかな。理由わかんないけど面白いなー)
などと考えていました。
もちろん、このあとミウの家に戻るまで、ココナは森の妖精さんや触手モンスターたちに、成す術なく恥ずかしい場所と姿とを晒してしまう事になるのでした。
「うに〜っ、次からは予備のぱんつ持ってくるです〜〜〜!」
おしまい。